赤ちゃんを激しく揺さぶらないで

乳幼児揺さぶられ症候群(SBS:Shaken Baby Syndrome)とは、乳幼児の体を激しく揺さぶることで脳に深刻な損傷を引き起こす状態のことです。脳出血や失明、重い後遺症、最悪の場合は命に関わる危険性があります。
乳幼児は大人に比べて頭部が大きく重い一方で、首の筋肉が未発達で頭を支える力が弱いという特徴があります。また、頭が大きく首の筋肉が未発達で、強く揺さぶられると脳や血管に大きな力が加わるため、脳が頭蓋骨に大きく動き、血管や脳組織が損傷します。これにより、脳の血管が破裂して「硬膜下血腫」などの頭蓋内出血を起こしたり、脳細胞そのものが傷ついたりします。
危険な動作の目安:両肩や体をつかんで力任せに前後へ激しく振る、落下のおそれのある遊びや、頭が大きく揺らされる激しい動作など。
首を支えて優しくゆらゆらあやす、ベビーカーの振動、車の軽い揺れなどは頭が大きく振られないため、通常は発症しません。
主な症状
外傷が目立たないため気づかれにくいですが、内部の脳や目の奥に以下のような異常が現れます。
初期・全身症状:ミルクの飲みが悪い、何度も吐く、ぐったりして元気がない、顔色が悪い、普段と違って起こしにくい、反応が鈍い。
重篤な症状:けいれん(ひきつけ)、意識障害(呼びかけに応じない・目が合わない)、呼吸困難
予防と対策:泣き止まないときは
多くの場合、赤ちゃんが泣き止まないことへの焦りやイライラ、睡眠不足によるストレスから、大人がつい感情的に激しく揺さぶってしまうことで発生します。
:生後1〜2ヶ月頃は理由なく泣く頻度がピークになる時期です。「泣くのは赤ちゃんの発達の一部」と捉えましょう。
一度その場を離れる:イライラが限界になりそうな時は、赤ちゃんをベビーベッドなど安全な場所にあお向けに寝かせ、数分間その場を離れて深呼吸し、気持ちを落ち着かせてください。
周囲や窓口に相談する:一人で抱え込まず、パートナーや家族と危険性の知識を共有したり、各自治体の保健師や小児科医、あるいはこども家庭庁が案内する公的な相談窓口を利用しましょう。




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